2000年9月某日

 先日、年に一度の更新研修が開かれた。
 診断士資格は運転免許等と同じように、更新期間が
設けられている。今までは3年というスパンであったが、
今後は5年になるそうだ。
 その期間の中で、一定の更新要件を満たしていなければ
ならない。多くの診断士はそれは研修時間で満たしている。
それが現実である。
 協会が設けた診断士更新要件に、プロでも満たない人もいるのだ。

 先だっての研修には、ある大学の名誉教授がおられた。
 その人は県や国、そして行政とかかわり診断士としての
お仕事もされてきた人である。大学内でゼミを持ち、学生の
教育・指導をされた方である。
 その人も研修を受けざるを得ない。

 その更新要件が変わるそうだ。(予定)
 変わるのはそれだけでなく、診断士試験の中身(科目)も
変わる。(予定)
 試験も更新要件も、感じとするとより難しくなりそうだ。
(これは私見ですが、相当内容が多岐に渡っており、そう簡単には
合格できないでしょう。口頭試問もあります)

 一部にこういう意見がある。

 診断士という資格には、我々のハンコが無ければ駄目という
ものがない。例えば、不動産やさんをやるには、宅建資格者が
必要だ。税理士も社労士もそういう分野を持っている。
 しかし我々にはそれがない。だからそれで資格を取得しても、
食べていくことが難しい。
 試験や更新要件ばかり難しくしても、それではバランスが取れない
のではないか?いくら優秀な人間を用意しても、そういうモノが無いと
受講者がついてこないのではないのか?

 ある人(地方在住のプロ)の方とお話した際、年収の話になった。
「コンサルタントとしての私の年収いくらかわかりますか?」
「いや〜そうですねえ。先生だと大体1500万位でしょうか?」
「とんでも無い。コンサルタントとしての収入は、400万程ですよ」
「えー(心の中の声)。そんなもんでしょうか」

 50を過ぎた大の大人の年収として、そんなに胸を張って言える金額
じゃありません。

 このことについて色々な異論・反論あるかと存じますが、現状そうなんです。
 私も診断士だけではとても家族を食べさせていくことができないでしょう。
 またそのつもりもありませんが。

 単なる自己研鑽とか、スキルアップの道具だけで終わらせたくないなあ。

 

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